護法少女ソワカちゃんとは

一応、初めて「護法少女ソワカちゃん(以下ソワカちゃん)」に触れる方、または名前くらいは聞いたことあるけど、きちんと作品を観たことが無い人、その歴史を知らない人に、時系列に添いつつも掻い摘んで、これまでの流れを説明をさせて頂きます。ニコ動の「ソワカちゃん」をご覧になった人の中には、「護法少女ソワカちゃん」という12chで本当に放映されているアニメ番組のパロディだと誤解している方も、いらっしゃるような話も耳にしますし、本作がどういった素性の作品かを改めて解説し、検証する意味でこうしたページを設けました。

ジャンルとしては「オカルト冒険もの」。住職の父を持つ「ソワカちゃん」と言う少女が主人公なので、本編の大部分で「宗教ネタ」が散りばめられていますが、けして本作は「宗教ものアニメ」というコンセプトではありません。1作目から、父親の「謎の死」の真相究明を軸に、弟的ポジション「クーヤン」と旅をしつつ、何処からとも無くやってくる化け物たちと闘うという、言わばこうした「冒険もの」のパターンを踏んだ設定です。

伊藤 剛

 『護法少女ソワカちゃん』上映イベントに先立ち、「kihirohito氏の音楽性(ソワカちゃんの音楽性)というあたりを軸に解説を書いてください」というオーダーをいただいたのだが、ぼくの浅薄な知識では、氏の卓越した音楽的教養に対してフォローできる範囲が限られるので、まずは『ソワカちゃん』に関連して想起されたものを並べるしかなく、もとより80年代ポストパンク~ニューウェーヴとかいった、kihirohito氏のバックボーンとなっている音楽そのほかについて知ってることをだらだら書くしかないので、若い子には「話の内容 ホントどうでもいいよ」てなことにもなりかねないと危惧しないでもないが、君ら『ソワカちゃん』なんかにハマったんだから、年寄りの言うことは訊くもんですよと、なかば開き直って「先生モード」っぽく行きたいと思います。
 とはいっても、『ソワカちゃん』を梃子に80年代を懐かしむだけのものなら、まったく意味がない。『ソワカちゃん』の「いま、ここ」での可能性や価値を指し示す補助線になるものでなければならないわけだ。それは肝に銘じつつ、以下、有名人フルネーム呼び捨ての原則に従い、kihirohito氏も含め、すべて敬称略でお送りします。