イベント名の由来 ~虹の彼方に~

kihirohito

ミュージカル映画「オズの魔法使い(The Wizard of Oz)」においてジュディ・ガーランドが歌った劇中歌「Over the Rainbow」は、ミュージカル楽曲を語る上では欠かせないスタンダー ドナンバーとして、20世紀を越えて後世にまで残る名曲として、今なお我々に色褪せぬ感動を呼び起こします。そんな名曲の題名を何故今回のイベントタイトルとしたのか?それについては、私に起こったある不思議な出来事から語り始めなければなりません...。

ある日のこと、私は知人のM君から久しぶりにメールを受け取りました。そこにはYouTubeのものと思しきURLが記載されており、是が非でもこれを観て欲しいという内容が熱っぽく語られていました。
(http://www.youtube.com/watch?v=2cnRXmMn2Ag
彼はいつものようにネット上で幼き少女の動画を渉猟している時にこれを見つけたようでした。言われたとおりそのURLを開くと、ステージ上に一人の白人の少女が登場し、やがて有名なナンバー「Over the Rainbow」を歌い始めま した。
 
  Somewhere, over the rainbow, way up high
  There's a land that I heard of once in a lullaby

  (虹の向こうのどこか空高くに
   かつて子守歌で聞いた国がある)
 
彼女の天使のような歌声は忽ちにして私を魅了し、激しく心を揺さぶりました。そしてそれと同時に、ある想念が人知では計り知れない領域から送られてくるメッセージかのように立ち現れ、私を完全に支配したのです。その想念は、アルカイックスマイルを浮かべる弥勒菩薩像の如く、落ち着いた調子で且つ底知れぬ説得力を以って、私に向かって語り始めました。

「オズの魔法使い」と「護法少女ソワカちゃん」には、様々な点において偶然を超えた符合があることを...
ミュージカルという表現のスタイル、その主役を担う少女の歌声、オズの国という別世界を舞台として繰り広げられる少女の冒険譚、そして天架ける虹...
誰にも説明できないほど高度な呪力によりソワカちゃんの五鈷杵から発せられる七色の光線は、「いろんな色があったほうが派手じゃね?」といった作者の浅薄で矮小な思いつきを超えて、名曲「Over the Rainbow」のモチーフ と不可思議にもリンクしているということを...。

私はその想念が示す時空を超えたシンクロニシティとも云えるあれやこれやに気づかされると、衝撃のあまりしばし茫然とし、宅配便が来たので一旦荷物を受け取った後、席に戻って再びしばし茫然を続けました。「オズの魔法使い」の原作者ライマン・フランク・ボームは、生前このようなコメントを残しています。
「僕はこの作品を通じて、世界中の子供達に夢と希望を与えたいんだ」

私自身も「護法少女ソワカちゃん」を始めるにあたって、ニコニコ動画にアップされた動画に対して「クソワロタwww」などとニコリともせずにwを連打するような心の荒んだ人達に何かを与えたい、そういう気持ちがありました。そういったボームの志と私のモチベーションとが、非ユークリッド的な次元で交錯し、ある種のハーモニーを奏でているのではないか、私にはそんな気がしてなりません。
現在の日本社会は格差社会などと呼ばれ、たゆまぬ努力や熱意があっても必ずしも報われることがない、そんな夢のない社会であると指摘する人がいます。また、世界に目を向ければ、常に民族間宗教間の紛争はどこかで起こっており、真の世界平和を実現するためには、解決が不可能と思えるほどの問題が山積しているのが実情です。
私はそんな状況下で少しでもコンビニ弁当とかをおいしく感じてもらいたい、そう考えて「護法少女ソワカちゃん」シリーズを始めました。
 
「本朝OVER THE RAINBOW縁起」。

このタイトルには、私のそんな想いが込められています。

 


☆護法少女ソワカちゃん電奇梵唄会「本朝OVER THE RAINBOW縁起」用語説明

【電奇】(でんき)
「電脳」「電影」と「伝奇」を融合させた造語。
コンピュータによる歌と演奏(「電脳」)、動画(「電影」)
及びそれらによって語られる幻想的な物語(「伝奇」)の意味を持つ。
         
【梵唄】(ぼんばい)
本来は、インドから中国を渡って日本に伝来したと言われる
真言や経文などに節をつけて唱える仏教儀式の古典的音楽のこと。
今回、古来の梵唄と区別するために、頭に「電奇」という言葉を冠した。
    
【~会】(~え)
仏教において仏法を説くためや供養を行うための僧侶・檀信徒の集まりを総称して
法会(ほうえ)といい、それぞれの目的や意図に従い、個別の集いは
通常「~会(~え)」という形式で呼び習わされる。
(例)盂蘭盆会(うらぼんえ)  灌仏会(かんぶつえ)等

【本朝】(ほんちょう)
わが国のこと。
(例)本朝通鑑(ほんちょうつがん):江戸幕府により編集された書物。
「日本の歴史書」といった意味。
本朝水滸伝(ほんちょうすいこでん):江戸期の読本。
水滸伝を翻案し、日本の奈良時代に舞台を置き換えた。
    
【縁起】(えんぎ)
本来は、社寺の起源・由来や霊験などの言い伝えを意味する。
社寺とは直接関連しない伝記的な内容の場合もある。
(例)信貴山縁起(しぎさんえんぎ):平安時代末期の絵巻物。
内容的には、高僧伝絵(高徳の僧の伝記絵巻物)の範疇とされる。